退去費用が怖くて引っ越せない!アパートで200万・ペットは100万円?

賃貸ノウハウ

退去費用がいくらになるか分からず、引っ越しをためらっていませんか?

アパートの退去費用200万円請求や150万請求がきた」という事例も耳にするため、怖くて引っ越せないと不安も大きいですよね。

この記事では、退去費用が高額になるケース、払わなくていい年数やもの、支払えない時の対処法を解説します。

ガイドラインや契約書の確認といった退去費用を抑える方法も解説しています。

退去費用に納得いかない時にどこに相談するのか、引っ越しを進めるための情報が満載なので、最後までご覧ください。

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退去費用が怖くて引っ越せない時に確認するポイント

退去費用が怖くて引っ越せない時は、以下のポイントを確認しましょう。

  • 入居時の写真や動画を撮影しておく
  • 契約書や特約の有無を確認する
  • 退去立ち合い時に疑問点を確認する
  • 費用内容に納得してからサインする

余計なトラブルを回避するために、入居時の部屋の状態を写真や動画で撮影しておくことが大切です。

また、原状回復義務の項目は契約書に記載されているので、しっかりと確認しておきましょう。

特に、原状回復や費用負担、禁止事項など、通常の契約内容とは異なる内容が記載された「特約」があるケースもあるので注意が必要です。

退去費用が怖くて引っ越せないと感じるなら、費用の内訳や相場、原状回復義務について理解を深めましょう

退去費用を払わなくていい年数は?

退去費用を払わなくていい年数は、一般的に6~10年以上住んでいる場合に適用される傾向があります。

なぜなら、通常の使用による損耗や経年劣化については、入居者が負担する必要がないためです。

必ずしも一切払わなくて済むわけではありませんが、およそ6年以上住んでいると壁紙やフローリングなどの損傷は原状回復から除外される可能性が高いです。

さらに10年以上住んでいる場合は、多くの箇所が経年劣化と判断されて費用を請求されないパターンが多くなります。

ただし、故意や過失による損傷や、通常の使用を超えるような使用による損耗については、入居者が原状回復義務を負うので注意しましょう。

退去費用で経年劣化は請求されない?

通常、退去費用で経年劣化は請求されません

例えば、フローリングや壁紙の変色、畳の変色などが経年劣化に該当し、これらは普通の生活をしていても時間の経過とともに自然と生じるものです。

また、日常生活を送る上で自然に発生する通常損耗についても借主が負担する必要はないと、国土交通省のガイドラインに明記されています。(参考)国土交通省-「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について

請求金額が高いと感じたら、請求された退去費用の内訳に経年劣化や通常損耗が含まれていないか、よく確認しましょう。

そもそも退去費用は払う必要ないの?

原状回復義務に基づいて発生する退去費用ですが、払う必要がないケースも存在します

具体的には、経年劣化や通常損耗、貸主の負担となるべき項目などです。

一方、払う必要があるパターンもあるので、以下により詳しく解説します。

退去費用のトラブルを避けるために、契約内容やガイドラインを確認して正当な費用負担を理解することが重要です。

退去費用には原状回復が請求される

退去費用とは、賃貸物件を退去する時に部屋を元の状態に原状回復するために請求される費用です。

経年劣化や通常損耗など、通常の生活で生じる自然な劣化は貸主負担となりますが、故意や過失による損傷は借主が負担する必要があります

退去費用を抑えるためには、原状回復義務の範囲を正しく理解しておきましょう。

特約記載のあるハウスクリーニング代は請求される

賃貸契約書に「退去費用にハウスクリーニング代が含まれる」という特約が記載されている場合、原則としてハウスクリーニング代を支払う必要があります。

ただし、以下のケースでは退去費用の特約が無効になる可能性があります。

  • 金額が明記されていない
  • 相場とかけ離れた金額
  • 十分な説明がない
  • 通常の損耗を超える負担
  • 消費者契約法に違反する

契約内容を十分に確認し、不明な点があれば管理会社に問い合わせましょう。

退去費用で払わなくてもいいものにクリーニング代が含まれる?

特約で明記されていない限り、退去費用で払わなくていいものに通常のクリーニング代は含まれます。

ただし、入居者の故意や過失による汚れがひどい場合は、クリーニング代を請求されるので注意が必要です。

例えば、タバコのヤニ汚れや、ペットの臭いなどが請求対象に該当するので、日頃からこまめに掃除をすることで、退去時のクリーニング代を抑えることができます。

他にも、畳の表替えやフローリングのワックスがけ、鍵の交換費用などは退去費用で払わなくていいものに該当するので、請求内訳に入っていないか確認しましょう。

退去費用の平均相場はいくら?アパート10年なら

退去費用の平均相場を知っておくと、高すぎる金額を請求されていないか基準になります。

1R・1Kアパートの場合、経過年数ごとの退去費用相場は次の通りです。

▼1R・1Kアパートの退去費用

居住年数 退去費用相場
1年 1万5千円~4万円程度
5年 6万5千円~13万円程度
10年 5万円~10万円程度
15年 2万円~4万円程度
20年 数千円~数万円程度

目立った汚れや傷、故障等がない場合、アパートに10年以上住んでいると退去費用は下がっていきます

しかしどちらかと言うと、居住年数よりも部屋の広さによる影響が多く、アパートやマンションに比べて一軒家のほうが退去費用は高くなるようです。

また、マンションはアパートよりも設備が備え付けられていることが多いため、退去費用が高くなる傾向があります。

ただし、これはあくまで目安であり、室内の状況や契約内容によって大きく変動することに注意しましょう。

複数の見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。

アパートの退去費用が200万!高額になるケース

Yahoo!知恵袋を見ていると、アパートの退去費用として200万もの高額を請求されたという相談があります。

6畳と1畳の台所のある賃貸で、タバコを吸った場合は自己負担と言われたのに吸ってしまいました。退去時の費用が200万になる場合などありますか?台所のフローリングの箇所に2センチほどの穴も開けてしまいました。引用元:Yahoo!知恵袋-6畳と1畳の台所のある賃貸で、タバコを吸った…

家の退去費用について200万請求きましたか妥当でしょうか?2DK 猫を飼ってました 確かに散らかっていました 今までこんな金額請求されたことありません 引用元:Yahoo!知恵袋-家の退去費用について200万請求きましたか妥当…

アパートの退去費用が200万円にもなるケースは、極めて稀です。

しかし、以下のような状況が重なると、高額な請求となる可能性があります。

  • 室内がゴミ屋敷化している
  • ペットによる汚損・破損が著しい
  • 室内での喫煙によるヤニ汚れが酷い
  • 水漏れや雨漏りを放置し、建物に大きな損害を与えた

万が一高額な退去費用を請求された場合は、内訳を詳しく確認し、不当な請求がないか慎重に判断しましょう。

アパートの退去費用で150万円の請求がきた!どんな時?

アパートの退去費用で150万円もの請求が来るケースも非常に稀ですが、「実際に150万円の請求がきた」という声もあります。

現状回復費用で150万円請求されています。賃貸マンションで、犬猫OK4年半位住んでいました。間取りは、2LDK家賃7万 敷金 礼金無し 請求内容は、①お風呂場壁にカビが少しあるので、壁と浴槽を全て新品に付け替える。・・・私の見解は現状回復ではなくリフォーム違うの?と思っています。引用元:Yahoo!知恵袋-現状回復費用で150万円請求され…

故意ではなくても、以下のような状況が複合的に重なると、高額な請求となる可能性があります。

  • 複数の設備が故障している
  • 壁や床の広範囲にわたる破損がある
  • 特殊な清掃や工事が必要な状況

このような高額な請求を受けた場合は、冷静に内訳を確認し、専門機関に相談することも検討しましょう。

どんな場合に高額請求されるか、具体例をご紹介します。

現在引っ越しを検討していない方も、今後のためにチェックしておくと役に立ちますよ。

退去費用で100万請求?ペットの飼育は注意

退去費用で100万円以上請求されていることがあるので、ペットの飼育は要注意です。

ペット不可だったにもかかわらす、引っ越すまでの約5年間、猫を飼っておりました。もちろんペットを飼ったがためについた傷などありましたので、退去時にそのぶん多く支払う覚悟はしていたのですが、大屋さんから請求された150万という金額に驚いてしまいました。引用元:Yahoo!知恵袋-賃金物件の退去時の費用150万について…

また、ペット可物件であっても、ペットによる汚損や臭いは原状回復義務の対象となります。

ペットを飼育する際は十分注意し、日頃から適切な対策を講じることが重要です。

室内でタバコの喫煙|ヤニ汚れ

室内でタバコを喫煙する場合、ヤニ汚れがあると退去費用が高額になる可能性があります。

タバコのヤニは、壁紙やカーテンなどに染みつきやすく、通常のクリーニングでは落とすことが困難です。

タバコの臭いを除去するために特殊な清掃が必要となり、費用がかさむことがあります。

壁の穴も注意が必要

退去費用を安く抑えたいなら、壁の穴にも注意が必要です。

画鋲やエアコンのビス等でできた穴は、退去費用に含まれずに通常の使用範囲内の損耗として借主が負担する必要はほぼありません。

しかし、ペットが壁を引っ掻いたり、物をぶつけたりして壁に穴を開けてしまった場合、特に壁の下地まで被害が生じている場合は、大掛かりな工事が必要となり、高額な費用が発生する可能性があります。

ペットが壁を傷つけないように、壁に保護シートを貼るなどの対策を講じましょう。

10年以上住んだ家のカビ

アパートの退去費用が高額になる原因として忘れてはいけないのは、10年以上住んだ家のカビです。

長期間住んだ家はカビが発生しやすく、特にペットを飼育している場合は湿度が高くなり、カビの繁殖が避けられません。

カビの除去には専門業者による特殊なクリーニングが必要となり、高額な費用が発生する可能性があります。

しつこく育ったカビは除去が困難な場合があるので、こまめな換気や掃除を心がけましょう

ゴミ屋敷や汚部屋化している

部屋がゴミ屋敷や汚部屋化している場合、退去費用は高くなりがちです。

ゴミ屋敷は通常のハウスクリーニングでは対応できず、特殊清掃が必要となることがあります。

通常のハウスクリーニングの他、ゴミの撤去費用や、害虫駆除費用、消臭費用などが加算されるためです。

ペットを飼育している場合は、さらに汚染が進んでいる可能性があり、費用がさらに高くなることがあるため気をつけましょう。

退去費用を抑える方法|ガイドラインや契約書の確認

退去費用を抑えるためには、事前にガイドラインや契約書をよく確認することが大切です。

自身の負担範囲を把握しておくことで、不当な請求をされた場合に対抗することができます。

また、日頃から丁寧な使用を心がけ、退去時にはできる限りの清掃を行うことで、費用を最小限に抑えることができます。

具体的には、以下のように対策することをおすすめします。

  • 入居時に室内の状況を写真で記録
  • こまめな掃除と換気
  • 壁の保護シートや家具の保護パッドの利用
  • 退去時の徹底的な清掃

事前に対策しておけば、退去費用を抑えることができます。

退去費用が払えない!どうすればいい?

いざ引っ越しという時、請求された退去費用が払えないという場面も場合もありますよね。

そんな時は、管理会社や大家に相談し、分割払いや支払期限の延長を交渉することが重要です。

退去費用が高額で支払えない場合、まずは費用の内訳を確認し、納得できない点があれば管理会社と話し合うことが大切です。火災保険で補修可能な箇所は事前に修理し、ハウスクリーニングで部屋を綺麗にしておくと良いでしょう。引用元:Yahoo!知恵袋-退去費用高額で払えない場合どーしたらいいでしょうか? – 近いうち退…

それでも難しい場合は、日雇いバイトや不用品の売却をはじめ、親族に援助を求めたり、金融機関から融資を受けることも検討しましょう。

専門機関に相談することで、解決策が見つかることもあります。

退去費用はいつまでに払う?いつわかる?

退去費用をいつまでに払うかは、通常、退去後1ヶ月以内です。

退去費用は、退去時の立ち会い後、管理会社から見積もりが提示され、合意後に請求書が送られてくることで確定します。

期日までに支払えない場合は管理会社に相談し、支払いの猶予や分割払いを交渉してみましょう。

退去費用が払えない場合は分割できる?

退去費用の一括払いが難しい場合は、管理会社や大家さんに分割払いを相談してみましょう

分割払いに応じてもらえるかどうかは、相手の判断によりますが、誠意をもって交渉することで合意を得られる可能性もあります。

また、クレジットカードの分割払いを利用することも可能です。

退去費用が納得いかない!どこに相談すればいい?

退去費用の請求に納得がいかない場合、お住まいの自治体の消費生活センターが一般的です。

他にも専門機関があり、以下の相談窓口を利用することで、適切なアドバイスやサポートを受けることができます。

  • 消費者ホットライン(188)
  • 国民生活センター
  • 都道府県の消費生活センター
  • 弁護士

相談の際には、契約書や請求書などの資料を準備しておきましょう。

また、退去費用に関して以下のような疑問があるようです。

それぞれ見ていきましょう。

退去費用に納得いかない時は払わないが正解?

退去費用に納得がいかないからといって、支払いを拒否するのは得策ではありません。

支払いを拒否し続けると、訴訟を起こされる可能性もあります。

まずは、管理会社や大家さんに納得できない理由を伝え、話し合いによる解決を目指しましょう。

話し合いが難しい場合は、専門機関に相談することも検討する必要があります。

退去費用がやばい?消費者センターなどの無料相談窓口の利用

退去費用が高額で支払いが困難な場合は、消費者センターなどの無料相談窓口を利用しましょう。

専門の相談員が、状況に応じて適切なアドバイスや情報を提供してくれます。

退去費用については、見知らぬ知恵袋の人々の意見よりも、直接、契約書に書いてある家主に電話した方が良いですよ。原状回復費用に60万取られた、みたいな人もいるようです。国民消費者(生活)センターにも電話相談ですね。引用元:Yahoo!知恵袋-退去費用についてお金が本当になくて…

また、弁護士は法律の専門家としてあなたの権利を守ってくれるため、退去費用に納得できない・払えないには弁護士の無料相談することも検討しましょう。

納得いかないときはサインしないでいい?

退去時の立ち会いで、提示された見積もりや確認書の内容に納得がいかない場合は、サインを拒否することができます。

サインは内容に合意したことを意味するため、納得できない場合は安易にサインしないようにしましょう

サインを拒否した場合は、その理由を明確に伝え、後日改めて話し合いの機会を設けるようにしましょう。

▼参考にしたページ

(参考)国土交通省-「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について

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