上京のきっかけは進学や就職だったり目標をかなえるためだったり人それぞれ。
いずれの場合も、慣れ親しんだ地域や親元を離れて東京に来るため、不安は尽きないですよね。
口コミでも「上京は意味ない」や「20代後半・30代で上京は遅い」という内容も投稿されていて、自分は上京するべきか否か悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は以下の内容で紹介します。
▼この記事に書いていること
その他、東京は稼げるはずなのに上京してお金がない現象の理由やHSPの人に東京は合わないのか?など、上京に関する気になる情報をまとめました。
上京しない方がいい人・やめた方がいい人とは?
上京しない方がいい人の特徴がこちらです。
- 上京の目的が明確に定まっていない人
- 貯金がない人
- 東京に知人がいない引っ込み思案な人
- 環境の変化に適応するのが難しい人
- 人混みが苦手な人
- のんびりと暮らしたい人
東京は家賃や物価が高く、仕事や給料、貯金額によっては生活するだけで精一杯…というケースも十分に考えられます。
場当たり的に上京してしまうと、挫折して地元に戻りたくなってしまう可能性が高くなるので、
- 東京ならやりたい仕事に就けるから
- 都会で人脈を広げるため
など、目標を決めてから上京するのがおすすめです。
また、上京に関するよくある悪いイメージがこちら。
それぞれ口コミの紹介と併せて解説します。
20代後半・30代で上京は遅い?
進学や新卒での就職を機に上京する人が多く、20代後半や30代で上京するのは遅いのでは?と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
実際に20代後半以降に上京した人の口コミでは、「遅くない」という内容が多数投稿されていました。
東京は地方と比べて求人数が圧倒的に多く、仕事の選択肢が広がります。
地方でも同様の仕事はあるかもしれませんが、条件面や社風などより自分に合った選択がしたいのなら、日本のビジネスの中心であり会社が集まる東京が適しているでしょう。
また、都心部にはベンチャー企業も多く、同業で経験を積んできた即戦力となる人材を求めているケースもあります。
20代後半や30代だからといって上京するのが遅いということはないので、目標がある方は思い切って行動してみてはいかがでしょうか。
HSPは東京が合わない?
HSPとは「Highly Sensitive Person」の略で、感受性が高く嗅覚や聴覚などの感覚が敏感で、刺激を受けやすい人を指します。
HSPの人は東京の騒音や人混みを苦に感じることも多く、「疲れがたまりやすい」「満員電車がダメ」といった意見も見られました。
しかし、「hspには珍しく東京が好き」「東京の距離感が合う」といった意見もあります。
HSPといってもどのような事象にストレスを感じるかは人それぞれなので、中には東京でも問題なく生活できるという人もいます。
HSPの人にとって東京で暮らすとどのようなメリット・デメリットがあるのかをまとめたので、気になる方は参考にしてください。
メリット | ・会社近辺に住めば満員電車の ストレスから解放される ・地方より人間関係があっさりしている ・土日など混雑する日を避けて 気軽に買い物やお出かけができる |
---|---|
デメリット | ・騒音やネオンの灯りが気になるエリアもある ・人混みが多い |
東京は多くの人や車が行きかい賑やかな街ですが、上記のようなメリットもあります。
地方の密な人間関係に疲れてしまう人や通勤の満員電車に疲弊しているHSPの人にとっては、むしろ東京の方が住みやすい場合もあるかもしれません。
関西人は東京が合わないのは方言を直さないから?
関西と東京では話し方やノリに違いがあり、「東京が合わない」と感じる人もいるようです。
関西弁そのものが嫌厭されることは少ないです。
しかし、関西人にとっては普段通りに話しているつもりでも、標準語を話す東京都民からすると強い印象となってしまうこともあります。
イントネーションの違いだけでなく、シーンによっては言葉のチョイスにも気を付けないと全く違う意味合いに捉えられてしまうことも。
また、食文化の面でも「合わない」と感じる人もいます。
本場関西よりも店舗数は少ないですが、東京にも関西発だったり関西の料理を提供している飲食店はたくさんあります。
東京の食文化に疲れてしまったらそういった飲食店を利用するのもおすすめです。
友達作りで失敗して寂しい?
「上京したての頃に友達がなかなかできなかった」という人は多いです。
近くに友達がいないと土日にすることがなかったり、イベントなど一人では参加しにくい場所に行けなかったり、寂しい思いをします。
友達作りの難易度は上京するタイミングが進学か就職かで大きく変わります。
学生で同じ学部なら興味のある学問が同じだったり、年齢も同じか近い人ばかりなので共通点も多く友達を作りやすいです。
しかし、社会人の場合、会社の人と友人関係になるのは避ける人もいますし、自分から趣味などのコミュニティに入ったりSNS・アプリを活用しないと友達が作りにくい方もいます。
東京には同じように地方から上京してきた人もたくさんいるので、一人でいるのが苦手な方は勇気を出して自分から行動するよう心掛けましょう。
意味ないからやめとけの理由は?
東京は地方よりも給与水準が高いですが、家賃や物価が高いので出費もかさみます。
お金がないとショッピングやイベント参加など、思い描いていたようなキラキラした生活ができないため、理想とのギャップが生じて「上京は無駄だった」と感じる人もいます。
また、その他に考えられる「上京したものの意味がなかった」と感じてしまう理由がこちら。
- 毎日仕事場と家の往復で楽しくない
- 地元の友達の方が楽しそうに感じる
- 同じことの繰り返しな生活で地元にいた頃と変わらない
- 友達ができず孤独に感じる
このような負のループに陥らないためには、
- 適正ややりがいのある就職先を見つけてから上京する
- 地元ではできないことをする
- 東京で信頼できる友人を作る
など、東京での日々を豊かにする行動を起こすことが重要です。
特に「地元ではできないこと」については、人脈を広げる・好きな飲食店を見つける・おしゃれな街に住むなど、ささやかなことでも良いので行動に移すと上京をしたことの意味が見出せるでしょう。
上京のメリット|した方がいい人・すべき人の特徴
上京した方がいい人、すべき人の特徴がこちらです。
- 目的・目標がある人
- さっぱりした人間関係(近所付き合い)を好む人
- 環境の変化についていく努力ができる人
- 新しいものが好きな人
- 地元では希望する職の求人がない人
地元ではかなえられない目標がある人や東京ならやりたい職の求人がある人は上京するのに向いています。
一度きりの人生なので、明確にやりたいことが決まっているのなら思い切って上京するのがおすすめです。
また、東京には新しいものや情報が溢れているので、環境の変化も楽しめる人にとって東京はきっと楽しいところとなるでしょう。
また、上京のメリットやポジティブな意見がこちらです。
上京で人生が変わった?
東京は地方と比べて職業はもちろん、住むエリア、遊ぶ場所など選択肢がとにかく幅広いです。
そのため、東京に来たことで収入がアップしたり休日の過ごし方が変わったり、「人生に変化が起きた」という意見が多数見られました。
国内外問わず様々な出身の人が住んでいるので、「地元にいた頃より視野が広がった」という意見もありました。
また、上京して成長したいという人も多く、異業種交流会などのイベントもあるので、志の高い人と出会って刺激を受けられるのも東京の魅力です。
上京しないと後悔する?
慣れ親しんだ地域や親元を離れて上京するのは勇気がいりますし、迷っている方もいるのではないでしょうか。
しかし、“やった後悔”よりも“やらなかった後悔”の方が大きいとよく言うように、口コミでも「思い切って上京して正解だった」という内容が多数投稿されています。
上京したいという思いがあるのなら、以下の理由から早めに挑戦するのがおすすめです。
- 若いうちなら失敗してもやり直しがきく
- 結婚したり子どもができると自分の気持ちだけでは動けなくなる
- 進学や就職など、周りの人も同じスタートを切るタイミングだと仲間がいる安心感がある
「家族に反対された」「いつか上京しようとしていたが何十年も経ってタイミングを失った」などの理由で上京をしないと、挑戦する機会もなくなり後悔する可能性があります。
上京したものの東京での暮らしが合わないようであれば、地元へUターンするのも当然ありです。
後悔のない選択をするためにも、東京でやりたいことがある方は一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
上京は羨ましい?
東京は最先端の情報やもの、一流の店、多彩な会社が集まる街なので、「上京した人が羨ましい」という意見も投稿されていました。
東京には大手企業からベンチャーまで多様な会社があったり、習い事の教室やイベントが豊富だったり、仕事もプライベートも選択肢が無数にあります。
挑戦できる機会が多くて自分を変えるチャンスがあるため、「いつか上京したい」と考える人も多いようです。
交通の便が良く移動しやすい
東京は電車やバスなど交通の便が良く、都内はもちろん東京から他の県への移動がしやすいのも魅力。
通勤通学ラッシュの時間帯は電車が遅延することもありますが、代替手段も多いので目的地に行けないということはないです。
また、東京で車が必須ではないのは、大体の場所に公共交通機関ですぐに行けるという点が大きく関係しています。
身軽に行動できるのも東京の魅力ですね。
夜遅くまで店がやっていて生活しやすい
東京では飲食店やスーパーなど、夜遅くまで又は24時間やっている店が多く生活しやすいのも魅力。
また、「東京の店は値段が高い」という意見もよく見られますが、実際には店の数がとにかく多いのでピンキリで、安い店もあれば高級店もあるのが真相です。
必要なものがあるときにすぐ買いに行けたり、夜遅くなってもごはんを食べて帰れたり、常に選択肢があるのが東京の利点と言えるでしょう。
上京して一人暮らしする費用・資金は?
上京して一人暮らしを始めるのにかかる費用は最低でも50万円ほどを見ておきましょう。
上京に必要な費用には以下があります。
- 賃貸契約の初期費用(敷金・礼金・前家賃など)
- 引っ越し費用
- 東京までの交通費
- 家具家電の購入費
- 1ヶ月分の生活費
初期費用については物件や不動産会社によって差がつく部分で、場合によっては10万円以上変わることもあります。
また、学生と社会人の上京にかかる費用がこちらです。
初期費用 | 月々の生活費 | |
---|---|---|
学生 | 50万円~ | 14万円ほど(参考1) |
社会人 | 60万円~ | 20万円ほど(参考2) |
(参考1):全国大学生活協同組合連合会-第59回学生生活実態調査
(参考2):全国大学生活協同組合連合会-家計調査2022年度
学生の場合、学生寮や学生向けの低家賃物件などに住むケースが多く、その分初期費用も月々の生活費も安い傾向にあります。
社会人だと学生より家賃の高い物件に住むことが多く、自分の収入や裁量で生活費を決められるため、トータルの費用も高くなる傾向に。
いずれの場合も、東京は他県と比べて家賃が高いため、一人暮らしの予算もかかることを念頭に置いておきましょう。
上京するとお金がない?
「上京するとお金がかかって貯金できない」などの意見を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
確かに上京するには大金が必要となりますし、何より東京は他県と比べて家賃が高いです。
しかし、スーパーやドラッグストアなど生活必需品を扱う店が多く、価格競争が起こるため生活費に関しては田舎とさほど変わりないか安いケースが多いです。
飲食店に関しては安い店もあれば高級店もあるので、自分がどのような生活水準とするかによって月々かかる費用は異なります。
そのため、上京費用と家賃以外の部分に関しては自分次第で必要なお金は変わると言えるでしょう。
東京以外に行くことも上京っていうの?
国語辞典では「上京」は、「地方で暮らす人が都に行くこと。特に東京へ行くこと。」のように定義されています。
つまり、東京以外の都市に行くことは上京とは言いません。
千葉や神奈川、埼玉も東京にほど近く、都市的なイメージのある方もいるかもしれませんが、東京以外に行くのであれば上京とは別という認識が適しているでしょう。
まとめ
今回は以下の内容でご紹介しました。
- 上京の目的が定まっていない、環境の変化に弱い人には東京は不向き
- 目標がある、新しいもの好き、さっぱりした人間関係を好む人にはおすすめ
- 東京は選択肢が幅広く、人生が変わった人も多い
- 上京して一人暮らしを始めるのにかかる費用は最低でも50万円ほど
地元を出て上京するのには勇気が必要かもしれません。
しかし、成し遂げたい目標がある人にとって、常に選択肢があり多様な人が生活する東京は最高の環境と言えるでしょう。
上京して「東京が合わない」と感じたらUターンして地元でやり直すこともできるので、まずは一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
今回の記事が新しい生活を始めるきっかけとなれば幸いです。
▼参考にしたページ一覧
(参考1):全国大学生活協同組合連合会-第59回学生生活実態調査
(参考2):全国大学生活協同組合連合会-家計調査2022年度
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