田舎暮らしはデメリットしかないからやめとけ?現実は悲惨?

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田舎暮らしはデメリットしかない

自然にあふれていて家賃も安く、魅力いっぱいの田舎暮らし。近年、子育て世代を中心に都会から田舎への移住者が増えています。

しかし、「田舎暮らしは失敗する?」という口コミを見て不安な方もいるのではないでしょうか。

移住には費用もかかりますし、せっかく憧れの田舎暮らしを始めたのにデメリットが多くて後悔…というのは避けたいですよね。

そこで今回は以下の内容でご紹介します。

その他「田舎暮らしを仕事付きで始められる?」「田舎暮らしに向かない人は?」など気になる疑問を調査しました。

田舎暮らしは失敗する?


引用元:Pixabay

田舎暮らしで起こり得る失敗をまとめました。

  • 給料が安い/仕事の選択肢が少ない
  • ガソリン代や土地の手入れ代がかさんで経済的に厳しくなる
  • 密接な人間関係が大変
  • 娯楽施設や飲食店が少なくて刺激が少ない
  • 大雪など気候の変化についていけない
  • 想像以上に虫が多い
  • 古民家の修繕費や維持費が高い
  • 病院が少なくて緊急時に困る

田舎暮らしは良い面もありますが、上記にような失敗例も把握しておかないと後悔する可能性があります

また、後悔しないためには以下のような対策を取るのがおすすめです。

  • 入念に情報収集をする
  • 経済難に陥らない給料の仕事を確保してから移住する
  • 仕事や日々の暮らしに困らない「ちょうどいい田舎」を選ぶ

移住する場合、現地での下見を含む情報収集は必ず行いましょう。

また、都心にすぐ出ることができる「ちょうどいい田舎」であれば、生活拠点は自然に囲まれた地で仕事にも困らず良いとこどりができます。

田舎暮らしで失敗したくない方は適度な田舎への移住から始めるのがおすすめです。

田舎暮らしはデメリットしかない?悪い口コミ


引用元:Pixabay

田舎暮らしにはデメリットしかないのでしょうか?田舎暮らしの悪い口コミを調査しました。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

田舎暮らしの現実は悲惨でうんざり?

実際に田舎暮らしをしている人の意見では、「理想と現実の違いがある」という内容が見つかりました。

田舎暮らしと一口に言っても“田舎”の程度は場所により異なります。

車がないと日常の買い物や移動も難しいエリアだと、車は一人一台必要だったりガソリン代がかさんだりといったデメリットも

また、ローカルルールが存在する地域も多いので、日頃から地元の人との交流を重ねたり移住者が多く住むエリアを選ぶなど、工夫するのがおすすめです。

田舎暮らしはやめとけ・後悔する?


引用元:Pixabay

田舎暮らしをしている人の口コミでは、「都会からの移住はやめとけ」「年齢を重ねたら不便になる」という意見も多く投稿されています。

田舎暮らしは以下の点をよく把握しておかないと後悔する可能性があります。

  • 人付き合いが必須なので内向的性格には不向き
  • 虫や動物との共存
  • 店や病院が少ない
  • 家賃や食費以外の生活費(日用品含む)は都会より高いことも
  • 電車やバスが少ないため、老後は移動で不便を感じる
  • 高校・大学は都市部に集中するため、子供の進学先で悩む

交通インフラに関しては地域ごとに差があるため、住民向けの送迎サービスの有無などを調べておきましょう。

また、上記の他にも下調べ不足で移住してしまうと「イメージと違った…」と後悔しかねないので、情報収集を怠らないのが理想と現実のギャップを減らすポイントです。

よそ者はいじめがあって無理・きつい?

田舎では都会よりも密接な人間関係が築かれています。

「田舎のが結束がある」「田舎では20年経ってもよその人」と、口コミでも地域住民との関係を構築することの重要性を唱えている人が多くいました。

田舎では、行事に参加しないと仲間はずれのようになってしまう例もあります。

また、移住体制の整っている地域では「何年経ってもよその人」ととらえられることは少ないですが、移住者の少ないエリアではなかなか溶け込めないケースもあるようです。

なお、移住をした人の口コミの中には、「移住するまでに月4回通って住民と交流してきた」という内容も見られました。

いきなり引っ越すのではなく、事前に移住希望先に訪れて町の人と交流を持っておくと暮らしてからのイメージもしやすく安心です。

特に、田舎暮らしの経験がない方は短期滞在などで感覚を固めるのもおすすめです。

つまらない・耐えられないから嫌だ?

田舎は娯楽施設やショッピングできる場所が少なく、買い物や娯楽施設で遊びたい都会的な遊びが好きな人には不向きと言えます。

しかし、田舎はキャンプや登山、スキー、スノーボード、マリンスポーツなどアウトドアな趣味が多い人にとっては娯楽にあふれています

ゲレンデのリフト券や温泉施設が住民割の適用で半額以下になったり、帰宅時に渋滞に巻き込まれずすぐ帰れたり、居住者ならではのメリットも多いです。

そのため、アウトドア好きの方ならつまらないどころか毎週末趣味を楽しめるでしょう。

田舎暮らしのメリット!良い口コミ


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田舎暮らしには以下のようなメリットがあります。

一つずつ詳しくご紹介します。

おしゃれなスローライフが楽しめる

田舎暮らしの人の中には古民家をリノベーションしたり、DIYをして理想の住まいを作った人が多くいます。

口コミでは、「古い旅館のリノベで薪ストーブもあって雰囲気バッチリ」「DIYで宿を作って田舎暮らしはゆとりを持てる」との声がありました。

広い土地だからこそ叶う大きなマイホーム、本格的な家庭菜園やガーデニング、自作した子どもの遊び場、近くには海や川。

どれも都心では簡単にできるものではありません。

自然に囲まれておしゃれなスローライフを楽しむことができるのも田舎暮らしの醍醐味です。

広い土地で馬を飼うことも可能

馬はとても賢く、良きパートナーにもなる動物。田舎暮らしなら土地の広さを活かして馬を飼うこともできます。

牛、馬、ヤギ、鶏などの声が響き渡ったり、自給自足やご近所へのおすそ分けで喜ばれると言った口コミが見られました。

馬は可愛くて癒されるだけでなく、慣れれば田畑を耕すのに役立ったり乗馬を楽しむことも可能です。

また、馬の他にも鶏などの畜産動物を飼えば、卵などの自給自足もできます

ただし、大型の動物や畜産動物を飼う際は以下の点に注意してください。

  • 鳴き声が響く
  • 意外と遠くまで匂う
  • 動物の診療が出来る獣医や装蹄師の確保
  • 飼料の入手先の確保
  • 小屋・柵・電気・水道など設備の手配

特に鳴き声や匂いに関しては、トラブルの元になりやすいです。

大型動物や畜産動物は飼い始める前に近隣住民に確認し、同意を得てからお迎えしましょう。

田舎暮らしは幸せと感じる人が多い

在宅ワークが浸透してきた近年、地方に移住する人も増えています。

地方移住で安い家賃でのんびり暮らせるのが幸福度が高く、人が少ないことで混雑しないためにストレスを感じないという声が多いです。

田舎は満員電車に揺られることもなく騒音問題もないため、ストレスフリーという口コミが多くみられます

他にも田舎暮らしのメリットとして以下のような点が挙げられていました。

  • 海の幸・山の幸など美味しくて新鮮な食材が豊富
  • 自然豊かで空気が綺麗
  • 家賃や食費が安い傾向
  • 広々としたマイホームを持てる
  • 人混みによるストレスがない

幸せの基準は人それぞれですが、都会に疲れてしまう人は田舎でゆったりと暮らすことで心が豊かになるかもしれません。

子育てがしやすい

アパートやマンションだと子どもの声や足音などで苦情が入ることも。

しかし、田舎なら騒音を気にする必要もないので、伸び伸びと子育てできます

のびのび楽しむ姿や清流へ駆け出すお子さんをみて、こんな子育てがしたくて田舎暮らしを選んだとの幸せな口コミも。

昆虫採集をしたり川遊びをしたり、自然体験が身近にかなえられるのも田舎の良いところ

また、本格的な家庭菜園ができるので、「自分で育てた野菜を食べて好き嫌いを克服できた」という子どもも多いです。

更に近所付き合いが都会より密なので、地域全体で子育てをしている感覚になります。

自然の中で自由に遊べて食育もしやすく、顔見知りの大人がたくさんいる環境は子育てにもってこいです。

田舎暮らしに向かない人は?


引用元:Pixabay

田舎暮らしは全ての人にとって快適とは限らず、不向きな人もいます。以下に田舎暮らしが合わない人の特徴をまとめました。

  • 他人とのコミュニケーションが苦手
  • 虫が苦手
  • 車の免許がない・運転が苦手
  • 利便性を重視する
  • 娯楽がないと苦痛
  • 仕事や職種を選びたい
  • 子どもの教育の選択肢がほしい

田舎は都会ほど交通インフラが整っておらず、飲食店やスーパー、コンビニなどの店舗、総合病院も少ないです。

そのため、利便性を重視する人には田舎暮らしは難しいでしょう。

反対に、不便さも楽しめる人やアウトドア趣味のある人には向いています

DIYが好きだったり自然を楽しめたり、そして人との繋がりを築くのが得意な人には田舎暮らしは最適です。

田舎移住失敗談|家と家族を失うことになる?

2016年、大阪から愛媛に移住した20代女性が自身のブログに『田舎移住失敗!家と家族と金を失う結果になる』という記事を投稿し、話題となりました。(現在は削除済み/参考:キャリコネニュース-「田舎に興味持たなければよかった。大馬鹿でした」・・・

記事では以下の内容が書かれていました。

  • 知人が所有する空き家が、光熱費のみの支払いでOK
    ⇒下見をせず即決
  • 家が想像以上に古くて修繕が必要だった
  • ハウスダストで体調不良に
  • ナメクジや羽アリ、ゴキブリ、ネズミが屋内に出現
    ⇒駆除費が高かった
  • 気持ちの余裕を失い、母親と口論の末絶縁

理想と現実の大きなギャップは移住を検討している人や田舎在住者を中心に話題となり、「田舎移住に失敗すると家と家族を失うことになる?」という考えを生みました。

確かに、このように移住をして失敗したと感じている人も一定数います

移住で後悔しないためには緻密なリサーチと下見が必須。以下の点に着目するのが失敗しないコツです。

  • 気候や町・人の雰囲気が自分に合っているか
  • 仕事はあるか(雇用条件も要確認)
  • 自分の求めていることがかなえられるか
  • 移住者向けの支援制度の有無

移住者向けの起業支援や補助金があるところは移住者を歓迎していることが多いので、要チェックです。

四国移住は失敗する?


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「四国移住は失敗する?」というのはネットニュースにもなったYouTube動画発祥の噂です。

2023年1月、四国の山間部の限界集落に移住し、地域おこし協力隊だった男性がYouTubeで「移住失敗」という内容の動画をアップしました。

内容を簡単にまとめると、

  • 地域おこし協力隊の活動内容に関して、町の顔役的な人物らと対立
    ⇒村八分のようになってしまった(大半の地元民は親切だった)
  • 過去にも同様のトラブルで町を去った人がいた

という経緯でそのまま住み続けることが難しくなり、既に引っ越しをしているとのこと。

この動画に関しては全国紙の朝日新聞も取り上げていて、大きな話題を呼んでいます。(参考):朝日新聞デジタル-「もう限界」移住失敗した男性の後悔 限界集落で起きた「うわさ話」

なお、この動画が注目されたため「四国移住は失敗する?」という噂もありますが、地元団体側は「一部事実だが歪曲されている部分もある」とコメントしていて、食い違いもあるようです。

このような失敗をしないためにはやはり下見や事前リサーチが重要となります。

四国と一口に言っても、全てが上記のようなトラブルのある地域ではありません。

移住者の受け入れ体制が整っている地域もたくさんあるので、下調べをして失敗を防ぎましょう。

老後の田舎暮らし|失敗例

田舎暮らしは老後が大変という口コミも多く見られます。

「車がないと生活できないのに車の運転ができなくなる」「田舎暮らしをするなら若いうち」と、老後こそ都会に住むべきだという声が多数ありました。

田舎では日用品の買い物ができる店や病院も少ないので、老後に車の運転ができなくなると苦労します

また、田舎は都会より近所付き合いや人間関係が密接です。

年齢を重ねて体力がなくて自治会活動などに参加できないとなると、人間関係の構築に関しても難しい面があるでしょう。

田舎暮らし未経験の方が都会から田舎へ移住する場合、車の運転や自治会活動への参加などが可能な若いうちがおすすめです。

移住してはいけない田舎とは?


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都会にしか住んだ経験のない方が移住すると苦労する可能性がある田舎の特徴がこちらです。

  • 台風など自然災害が多い
  • 大雪・猛暑など気候が現居住地と著しく異なる
  • 閉鎖的で移住者の受け入れ体制が整っていない
  • 雇用やビジネスの機会が制限されている

豪雪地域では雪かきが欠かせなかったり、台風が頻繁に来る地域では対策が必須だったり地域ごとの特性があります。

似た気候のエリアに住んだことがないと慣れるまでが大変です。

また、移住者向けの支援制度がない地域では、移住者の受け入れ体制が不十分だったり、そもそも移住者に好意的でない可能性もあります。

快適な田舎暮らしのためにも、上記に該当する地域への移住は避けたほうが無難と言えるでしょう。

田舎暮らしを仕事付きで始められる?


引用元:Pixabay

田舎暮らしは仕事が決まってから始めるのがおすすめです。田舎での仕事は主に以下の手段で探せます。

  • 転職サイト・エージェント
  • 現職の地方支店に転属する
  • フリーランスになる
  • 地域おこし協力隊になる
  • 移住マッチングサービスを活用する
  • 自治体の移住支援制度を活用する
  • 自治体の起業支援金を活用して起業する

転職サイトやエージェントは地方に特化したものもあります。

転職エージェントだと、面談をしたうえで求人情報の紹介を含む入社までのサポートをしてくれるので心強いです。

また、移住支援制度や起業支援金は地方移住の希望者なら必ず抑えておきたいお得な制度。以下に内容を簡単にまとめました。

支援制度 対象者 助成金/交付金
移住支援金 ①東京23区の在住者または東京圏から
東京23区へ通勤している人
②東京圏以外の道府県または東京圏の
条件不利地域への移住者
③地域の中小企業等への就業や
テレワークにより移住前の業務を継続、
地域で社会的起業などを実施
①②③全てに該当する必要あり
世帯:最大100万円
単身:最大60万円
起業支援金 地域の課題に取り組む
「社会性」「事業性」「必要性」
の観点をもった起業(社会的事業)者
最大200万円

どのような移住者支援制度があるかは自治体によって異なります

また、申請期間を超えてしまうと交付金を受け取れないので、移住先を検討する際に支援制度についてもまとめてチェックしておくと安心です。

田舎暮らし40代の仕事は?

40代は20年近くキャリアを積み重ねているため、培った経験や技術が地方企業で重宝されることがあります。

現場の即戦力として、マネジメント人材として幅広い活躍が期待できるでしょう。

また、経験を活かして移住先の地域に貢献するような事業を始めて成功した事例もあります。

ただし、若手ではないため20代・30代と比べると雇用されにくかったり雇用条件が悪い会社もあったりするので注意が必要。

地方企業への就職を考えている40代の方は転職エージェントなどを活用して、職種や条件も比較しながら転職活動をするのがおすすめです。

田舎暮らし50代の仕事は?

50代は地域によってはまだまだ若手として歓迎される可能性があります。

しかし、40代と同様に年齢が上がるにつれて雇用されにくくなるので、現職の地方支店への転属やリモートワークができるのであればそちらもおすすめです。

地域おこし協力隊に関しては明確な年齢制限がない募集もありますが、漁業や農業、林業などの力仕事だと若手を希望している自治体が多いです。

50代の場合、業種や職種によって雇用されやすいか否かが変わります

そのため、転職エージェントや移住マッチングサービスでサポートを受けながら自分に合った転職先を探すと良いでしょう。

田舎暮らし60代の仕事は?

60代で田舎暮らしを始める場合、仕事探しに苦戦する方が多くなるでしょう。

田舎は人材不足に悩んでいるケースが多いですが、体力のある若手を望む傾向にあるからです。

また、田舎は交通インフラが都会より整っておらず、スーパーなど買い物ができる店舗、総合病院なども少ないので、田舎に完全に移住してしまうと生活の不便さを感じる可能性があります。

そのため、都会への出勤も可能な「適度な田舎」に引っ越して現職を続けるなど、仕事も生活も確保できる環境がおすすめです。

まとめ

今回は以下の内容でご紹介しました。

  • 田舎暮らしで失敗しないためには念入りな情報収集が必須
  • 田舎は車社会&人間関係が密接
  • 田舎ではおしゃれなスローライフを楽しむこともできる
  • 移住者の受け入れ体制が整っていない地域には注意
  • 田舎暮らしを仕事付きで始めるなら支援制度の活用がおすすめ

自然にあふれていて家賃も安く、子育て世代やアウトドア趣味の方に最適な田舎暮らし。

広々としたマイホームを持てたり人混みによるストレスがなかったり、メリットがたくさんあります。

しかし、実際に暮らすとなると、車が必須、仕事の選択肢が少ないといったデメリットも考慮する必要があります。

ぜひ今回の記事をメリット・デメリットの比較の参考にして、田舎暮らしの検討に活用してくださいね。

▼参考にしたページ一覧

(参考):朝日新聞デジタル-「もう限界」移住失敗した男性の後悔 限界集落で起きた「うわさ話」

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