毎日のお風呂、気持ちいいですよね。
でも、一人暮らしだと水道代が気になるし、二人暮らしだと衛生面が心配で、「お湯って毎日交換するべき?」と悩むところ。
そこでこの記事では、お風呂のお湯の交換頻度について、一人暮らしと二人暮らしの場合に分けて詳しく解説します。
▼この記事に書いてあること
2日目のお湯の菌や、節約方法、お湯を清潔に保つコツまで、気になる情報をぎゅっとまとめました。
この記事を読めば、あなたにぴったりのお風呂のお湯の管理方法が見つかるはずです。
お風呂のお湯は何日で交換?一人暮らし編
一人暮らしの場合、お風呂のお湯の交換頻度は毎日がベストです。
とはいえ、毎日交換するのはもったいない気もするし、毎日掃除するのが面倒という方もいますよね。
そんなときは、最低でも2日に1回の頻度で交換するのが望ましいです。
ここからは、お風呂のお湯の交換を2日に1回した場合、どのようなことが起きるか解説していきます。
一人暮らしのお風呂は2日に1回でいい?
一人暮らしの場合、「自分しか湯舟に浸からないから、節約のためにも2日に1回の交換でも大丈夫」という意見も少なくありません。
アパート一人暮しですが、光熱費が高すぎるため、2日に1度浴槽のお湯を変えることを考えて、一度試してみました。体は全て洗ってから入っているため、2日目も臭いもぬめりも全然ありませんでした。引用元:Yahoo!知恵袋-お風呂2日目は不衛生でしょうか? – アパート一人暮しですが、光…
しかし、お風呂のお湯の交換しないことによるデメリットもあるので、しっかり確認しておきましょう。
お湯を替えないことのデメリット
毎日お風呂のお湯を交換しないと、以下のデメリットが起こり得ます。
- 健康への悪影響
- 皮膚トラブル
- 悪臭の発生
- 配管トラブル
使用後のお湯は一晩で雑菌が大幅に増殖し、お湯にぬめりが出て、嫌な臭いが発生します。
雑菌が繁殖したお湯の使用は、皮膚炎などの原因になることがあり、特に免疫力が低下している場合は健康に悪影響を及ぼすことも。
また、浴槽や配管に皮脂や水垢が溜まることで、配管の詰まりや故障につながることもあります。
これらのデメリットを考慮すると、一人暮らしでもお風呂のお湯はできるだけ毎日交換するのが理想的です。
もし節約を優先したい場合は、以下の点に注意して2日に1回の交換を検討しましょう。
2日に1回交換する場合の注意点
お風呂のお湯を2日に1回交換する場合は、以下の点に注意してください。
- 入浴前に体を洗う
- 2日目の入浴後すぐに排水する
- 風呂水清浄剤を使用する
入浴前に体を洗い、皮脂や汚れを減らすことで、お湯の汚れを抑えることができます。
また、2日目のお風呂に入った後は、雑菌の繁殖を防ぐためにすぐに排水し、浴槽を掃除しましょう。
雑菌の繁殖を抑制するために、風呂水清浄剤を使用するのも有効です。
お風呂のお湯は何日で交換?二人暮らし編
二人暮らしの場合、お風呂のお湯の汚れは一人暮らしの場合より溜まるので、毎日交換が理想です。
人によっては、他の人が使ったお湯に抵抗感を感じて、入浴の都度交換しているかもしれませんね。
しかし、水道光熱費が気になって、毎日交換するのは控えたいという方もいるはずです。
ここでは、2日目のお湯がどのくらい汚いのか、詳しく解説します。
二日目のお風呂のお湯は菌で汚いは本当?
お風呂のお湯を一晩放置して2日目になると、お湯を張った直後に比べて菌が数万倍以上増加します。
▼風呂水中の細菌数
入浴人数 | 入浴前 | 入浴後 | 一晩放置後 |
---|---|---|---|
2人 | 40 | 110 | 250,000 |
3人 | 40 | 360 | 290,000 |
5人 | 80 | 2,700 | 1,200,000 |
(参考1):衛生微生物研究センター-お風呂の残り湯は使ってもよい?
特に、夏場は気温が高いため菌が繁殖しやすく、匂いやぬめりがより気になるかもしれません。
透明であっても、肌が弱い方や抵抗力が弱っている方は、2日目のお風呂はできるだけ避けたほうが良いでしょう。
お風呂のお湯3日目・4日目は?
お風呂のお湯を3日目、4日目まで使い続けるのは、できるだけ避けてください。
家庭によっては3、4日お風呂を洗わないこともあるようですが、見た目にも影響が出るようです。
家族が風呂なんか2日3日洗わなくてもいいと言うのですが。正直な話1日洗わないだけで髪の毛や垢が結構溜まっていて、見るからに汚いです。こんな状態になっているにも関わらず、洗わなくても良いと言える神経が自分には理解出来ません。引用元:Yahoo!知恵袋-家族が風呂なんか2日3日洗わなくてもいいと言うのですが。正直…
実際に、2日目のお風呂よりもさらにリスクが生じる可能性が高まります。
- 2日目よりもさらに菌が増殖
- 雑菌や汚れが蓄積することによる水質の悪化
- 肌トラブルのリスクが高まる
3日以上のお湯は雑菌や汚れが蓄積し、お湯の透明度が低下したり、異臭が発生したりする可能性が高まります。
健康リスクも増加するため、お風呂のお湯は3日以上使い続けるのは避けるべきです。
どうしても節約したい場合は、2日目の残り湯を洗濯に利用するなど、別の方法を検討しましょう。
お風呂のお湯1週間は?
世の中には、「お風呂のお湯を1年半も替えてません」という人もいるようです。
1年半も風呂の湯を入れ替えなくて問題ないと思いますか?レジオネラが心配ですが。引用元:Yahoo!知恵袋-1年半も風呂の湯を入れ替えなくて問題ないと思いますか?レジオネラが心配…
そこまでではなくても、1週間放置したお湯には以下の危険性が伴うので、絶対に避けるべきです。
- レジオネラ菌の繁殖
- 感染症のリスク
- 皮膚トラブルの悪化
レジオネラ菌は、循環器系の病気を引き起こす可能性があります。
また、 大腸菌などの病原菌が繁殖することで、感染症のリスクが高まることも要注意です。
アトピー性皮膚炎をお持ちの方は、症状が悪化する可能性もあります。
お風呂のお湯は、どんなに長くても2日までにとどめ、毎日交換するように心がけましょう。
お風呂のお湯はいつ捨てる?追い焚きは危険?
お風呂のお湯は、毎日捨てることが望ましいです。
節約のために溜める場合は、2日目を限度にしましょう。
お風呂のお湯を追い炊きすれば菌が減ると思うかもしれませんが、その考えは危険です。
ここでは、お風呂のお湯の追い焚きのリスクや捨てるタイミングについて解説します。
お風呂3日目で追い焚きは?
お風呂3日目のお湯には雑菌がかなり繁殖している可能性が高いため、追い焚きはおすすめできません。
追い焚きでは、雑菌を完全に死滅させることはできず、配管内部に菌を繁殖させてしまう可能性があるためです。
3日目のお湯を追い焚きして入浴するのは、衛生的にも好ましくないので、お湯は毎日交換し、浴槽も清潔に保つようにしてください。
お風呂のお湯の追い焚きは何日まで?
お風呂のお湯の追い焚きは、2日までにとどめるのがおすすめです。
2日目のお湯を追い焚きする場合は、以下の点に注意しましょう。
- 入浴前に体を洗う
- 風呂水清浄剤を使用する
- しっかり換気する
皮脂や汚れを落としてから入浴することで、お湯の汚れを抑えることができます。
風呂の衛生面を高めるために、雑菌の繁殖を抑制する効果のある風呂水清浄剤を使用しましょう。
また、浴室の換気をしっかり行い、湿度を下げることでカビの発生を抑えることができます。
お風呂のお湯を溜めたまま|冬と夏で菌の繁殖が違う?
お風呂のお湯の代表的な菌は、レジオネラ属菌、黄色ブドウ球菌、大腸菌です。
レジオネラ属菌によって引き起こされる「レジオネラ症」は、発熱や頭痛などの症状が見られる肺炎を起こす危険性の高い細菌感染症です。
黄色ブドウ球菌は入浴によって症状が出ることは稀ですが、皮膚のバリア機能が低下しているときには皮膚炎が生じる恐れがあります。
また、体調不良時には大腸菌によって腹痛や下痢が引き起こされることも。
これらの菌はどれも人肌温度での繁殖率が高く、夏場の繁殖スピードは速いです。
夏の繁殖スピード | 冬の繁殖スピード | |
---|---|---|
レジオネラ属菌 | 速い | 遅い |
黄色ブドウ球菌 | 速い | 遅い(5℃以下で抑制) |
大腸菌 | 速い | 遅い |
特に、お風呂で繁殖しやすいレジオネラ属菌は、水温が20~50℃の条件で増殖しやすく、夏場に繁殖率が高まります。
また、夏は汗をかきやすく、皮脂の分泌も活発になるため、お湯が汚れやすい点にも注意が必要です。
冬は菌の繫殖スピードが遅くなりますが、乾燥しやすく、肌のバリア機能が低下するため、菌の影響を受けやすくなります。
季節によって菌の繁殖スピードは異なりますが、どの季節もできるだけお風呂を清潔に保ちましょう。
お風呂のお湯の色がいつもと違う!変えないとどうなる?
「お風呂のお湯の色がおかしい」「お風呂のお湯が変な色をしている」と感じた場合、そのまま放置しておくのは危険です。
以下のような症状が発生している場合は、適切に対応しましょう。
それぞれの症状の原因や対処法についてわかりやすく解説するので、しっかりチェックしてください。
①お湯が緑に見える
お風呂のお湯や浴槽が緑に見える場合、「銅石鹸」が発生している可能性があります。
これは、給湯器や配管に使用されている銅が溶け出し、皮脂や石鹸カスと反応することが原因です。
銅石鹸は人体に無害ですが、汚れを放置すると市販の洗剤でも落ちにくくなります。
お風呂のお湯が緑になったからといって、銅を過剰摂取するほどではないため、健康面に影響はないのでご安心ください。
汚れが取れないと気になる方は、専門業者に相談し、給湯器や配管の点検・修理を依頼しましょう。
②お湯を溜めたままでカビが繁殖
お風呂のお湯を溜めたままにすると、浴室内にカビが繁殖しやすくなります。
お湯を溜めておくことで、浴室内がカビの発生しやすい高温多湿になり、湯船に残った皮脂や汗がカビの栄養源となるためです。
カビはアレルギーの原因になるだけでなく、喘息などの呼吸器系の疾患を悪化させる可能性もあります。
▼カビによる主な健康被害
- アレルギー症状(鼻炎、皮膚炎など)
- 喘息
- 肺炎
お風呂のお湯を溜めたままカビの発生を抑えるためには、以下の点に注意してください。
- 溜まっている時にはフタを閉めておく
- 使用した後はすぐにお湯を抜く
- 換気扇を1〜2時間まわす
ぬるぬるした浴槽にはカビが繁殖している場合もあるため、お湯は使用せず、浴槽を掃除して換気をしっかり行うようにしましょう。
③お風呂のお湯が臭い
お風呂のお湯が臭う原因は、雑菌の繁殖によるさまざまな悪臭です。
- 生臭い臭い
- カビ臭い臭い
- 下水のような臭い
これら悪臭の原因は、排水口の汚れや排水管内部のヘドロが発生源になっている場合もあります。
浴槽内の皮脂や汚れ、排水口の髪の毛やゴミが雑菌を繁殖させ、悪臭の原因となるため、浴槽や排水管も洗浄しましょう。
入浴後の水を追い炊きすると、浴槽のお湯が配管を通り再加熱されるため、配管に付着した汚れに雑菌が繁殖して臭いを発生させる点にも注意が必要です。
ニオイが気になるときは、市販の風呂釜洗剤で追い焚き洗浄を行い、ひどい場合はクリーニング業者に依頼しましょう。
お風呂のお湯2日目を綺麗にする方法
2日目のお風呂のお湯をきれいにする方法はいくつかあります。
実践することで、少しでも菌の発生が抑えられるはずです。
毎日お風呂のお湯を交換する方も、浴室や浴槽を清潔に保つための参考になるので、ぜひチェックしてみてください。
お湯を綺麗に保つ方法
お風呂のお湯を綺麗に保つためには、以下のポイントを抑えておきましょう。
- 入浴前に体を洗う
- 入浴後すぐに湯船を掃除する
- お風呂のお湯の洗浄剤を使用する
- 蓋をする
入浴前に皮脂や汚れを落としてから入浴することで、お湯の汚れを抑えられます。
そして、汚れの蓄積を防ぐために、2日目の使用後すぐに浴槽を掃除しましょう。
また、雑菌の繁殖を抑制する効果のあるお風呂のお湯の洗浄剤を使用するのも有効です。
入浴後は必ず蓋をして、ホコリやゴミの侵入を防ぎましょう。
一人暮らしでおすすめのお風呂の沸かし方
一人暮らしの場合、無駄を省いて効率的にお風呂を沸かすことが節約のコツです。
できるだけ追い炊きする必要がないように、入浴する直前にお風呂を沸かしましょう。
また、水量を少なめにしたり、設定温度を低めにしたりするのもおすすめです。
1日目でお風呂のお湯を交換しない場合は、すぐに風呂のフタを閉めて換気し、浴室内の水滴を拭くと雑菌の繁殖を抑えられます。
一人暮らしのお風呂の追い焚き方法は?
一人暮らしのお風呂の追い炊き方法は、できるだけ温度が冷めるのを防ぎ、追い炊きの回数や時間を減らすことがポイントです。
具体的には、こまめにお風呂のフタを閉めて熱の拡散を防ぎ、湯量を少な目に設定することで再加熱の際の時間を短縮します。
追い焚き機能を上手に活用することで、ガス代を節約することができますが、追い焚きには注意点もあるのでチェックしておきましょう。
- 配管内に雑菌が繁殖しやすい
- ガス代が高くなる
- 入浴剤を使用している場合は故障の原因になる
水道代を節約するためにお湯を交換しなかったのに、追い炊きを繰り返すとガス代が高くなります。
また、追い炊きすると汚れたお湯が配管内で加熱されるため、配管内に雑菌が繁殖しやすくなる点にも気をつけましょう。
衛生的に、市販の浴槽用洗浄剤を定期的に使用することをおすすめします。
お風呂のお湯を毎日変える場合の水道代は?
お風呂のお湯を毎日変える場合、水道代は世帯人数に応じて変動します。
お風呂のお湯の量によっても変わってきますが、一般的な水道代の月額平均は以下の通りです。
▼毎日お湯を交換する場合の水道代
世帯人数 | 水道代の月額平均 |
---|---|
1人暮らし | 約2,100円~2,300円 |
2人暮らし | 約4,200円~4,300円 |
ファミリー(3人以上) | 3人家族で約5,300円~5,700円 4人家族では約6,000円前後 |
(参考2):総務省-家計調査2024年 総世帯
世帯人数が増えるほどシャワーなどの水の使用量が増えるため、水道代も上がっていきます。
また、一人暮らしとファミリー世帯では、そもそも浴槽のサイズが異なることも少なくありません。
一人暮らし向けワンルームのお風呂のお湯が何リットルかというと、およそ150リットル程度で、ファミリー向けは200~280リットル程度です。
そして、世帯人数が増えるほど、お風呂のお湯の追い焚きと入れ直しをしなくてはいけないので、より光熱費がかかります。
水道代を節約したい方は、お風呂のお湯の保温やシャワーの水量を抑える便利グッズの使用を検討してみましょう。
お風呂のお湯は洗濯で使う!おすすめの節約術
節約のために、お風呂のお湯を洗濯に使うという方も少なくないでしょう。
お風呂のお湯を洗濯に使うやり方としては、洗濯機に備え付けられているホースで給水するのが一般的です。
また、お風呂のお湯の量を節約する節約術として、浴槽に水を入れたペットボトルを沈めてかさ増しする方法もあります。
他にも、お風呂のお湯の使い道としては、掃除、災害時の緊急用、水やりなども挙げられます。
ただし、お風呂の残り湯を使うときは衛生面に十分注意し、適切な方法で使用するようにしましょう。
【結論】お風呂のお湯は何日で交換すればいい?
お風呂のお湯を変える頻度は、一人暮らしか二人暮らしか、また何を重視するかによって変わってきます。
ここまで解説してきた内容について、あらためて振り返りましょう。
- 一人暮らしの場合は2日に1回交換でもOK
- 二人暮らしの場合は毎日交換がおすすめ
- 3日以上お湯を使い続けるのは避ける
- 追い焚きは2日までにとどめる
- お湯を使い回す場合は衛生管理を徹底する
衛生面を重視するなら毎日交換が理想ですが、節約を優先するなら2日に1回程度の交換でも良いでしょう。
ただし、お湯を使い回す場合は、衛生管理を徹底することが重要です。
この記事を参考に、あなたに合ったお風呂のお湯の管理方法を見つけて、快適で経済的なバスタイムを過ごしてくださいね。
▼参考にしたページ一覧
(参考1):衛生微生物研究センター-お風呂の残り湯は使ってもよい?
(参考2):総務省-家計調査2024年 総世帯
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